「みんなで話し合う」と無能な者に引っ張られる

今回のタイトル
【橘玲の日々刻々】からです。

自分と相手がどの程度の能力をもっているかがわかれば、当然のことながら、能力の低い者が高い者の判断に従うことで正解率は上がります。

ところが、この条件で参加者に話し合いをさせると、正解率が逆に大きく下がってしまうのです。

その理由を研究者は「平均効果」で説明しています。

話し合いでは、ごく自然に、参加者のすべてが「平均的な能力」をもっていることを前提にします。そうなると、能力の低い者は実際より有能に、能力の高い者は実際より無能に評価され(自分でもそう思い)、いつのまにかとんでもない判断に至ってしまうのです(会社の会議などで思い当たる人がたくさんいそうでず)。

これを読んで、「だからリベラルな教育はダメなんだよ」と思った人(保守派)もいるでしょう。

しかし問題はさらに厄介です。

研究者は文化的な偏りをなくすため、この実験をデンマーク(西欧)、中国(東アジア)、イラン(中近東)で行ないました。それぞれの国の「リベラル度」はかなり違うでしょうが、驚いたことに、どこでもまったく同じ「平均効果」が生じたのです。

「その場を丸く収めるために無能な者にひきずられる」というのは、どうやら人類に共通の性向のようです。
ーーーーーーーーーー
会社の会議や事業の方向性についても同様です。新規事業は多数決で決めるとほぼ必ず失敗します。

 

有能な人ほど独立したりフリーランスになると良い

 

というのは、こういうところからも理解できます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です