理想と移転で医療センター混乱~現実は、どこの世界でも異なるもの

移転で医療センター近接、混乱

一頃、病院のセンター化といった言葉が流行りました。
今も流行っているのかもしれません。

あとは専門病院という言葉も流行りました。
今も流行っているのかもしれません。

確かに、それで上手くいくこともあれば、いかないこともあります。

がんセンターなどという言葉は昔からあります。
しかし、がんセンターは認知症の治療はできませんし、がんセンターの患者が院内で転倒して、

例えば大腿骨の骨折をしても、なかなか骨折の手術をすることはできないです。

何故かというと、センターなのでOP予定がぎっちりだし、イレギュラーなことに対して、センター化している病院は比較的弱いからです。

センター化されている病院には、それにふさわしく専門医が集まります。

中には超専門医がいて、その分野では凄腕な医者もいます。
専門医は専門疾患の治療にかけては超一流です。

しかし、その彼や彼女らが専門とする疾患が治れば、治ったと判断したら、患者は全てを受け入れて、

たとえ歩けなくてもたとえ食事が満足に食べられなくても退院しなければいけないのです。

この記事に出てくる病院は、センターと言えども、ある程度の総合病院でしょう。

しかし、おそらく中は細かく分かれていて、

内科だって
循環器内科、糖尿病内科、消化器内科、呼吸器内科・・・
消化器内科はさらに胃腸関係と肝胆膵内科に分かれ、
循環器も冠動脈疾患グループと不整脈とに分かれ専門化されているし、
さらには神経内科もあるけれど、これも脳卒中グループとパーキンソン病など変性疾患を扱うグループに大別されるし、ややこしいです。

なので、

「これはうちじゃない、〇〇科だ」といったことは日常茶飯事。
そうやって自分の興味がわかない患者は院内でたらいまわしにされるのかも?

で、

それらの専門医が、それらの学会ごとのガイドラインに沿って「標準的な治療」を施すと、各専門医から数種類の薬が処方されます。

とある老女などは、20種類以上の持参薬を持っていたそうです。
これを全部飲むのは大変だろうなと驚くくらいの量だったそうで、
当たり前のことだが独居の90歳近い老女は全てを内服できていない。

ちなみに持参した糖尿病治療薬を素直に入院後内服させると、見事に低血糖になり即座にブドウ糖が補給されて大事には至らなかったとのこと。

その老女の場合、なんのことはない。
周囲の環境を整え食事を配食サービスにし、デイケアへ出かけることにして、
その時に身体の保清を行い、適度な運動をし、人と触れ合い、
そうすることによって必要な内服薬は数種まで減らすことができたそうです。

もちろんガイドラインには沿っていないのでしょうが、
既に平均余命も過ぎ、本人は楽しく過ごし、病院通いも減り、そのかわりに楽しくデイケアへ通っているとのこと。

それでも痛いのはかなわないので痛み止めをくれと言ってくるので一番軽めの痛み止めを頓服代わりに出してはいるそうですが、
内科医師からは「そんなものを飲むと腎臓が悪くなる」と怒られるそうです。

皆が皆、それぞれが専門という言葉の上にあぐらをかき、
手前勝手な(ガイドラインには沿っているのだろうけど)治療をしている現実。

そして狭い「センター」と呼ばれる世界の中で満足しているということでしょう。

ポリファーマシーという言葉があるのだけれども、本当に切実な問題になっていますね。
医者は薬屋の手先ではないだろう?とさえ思ってしまいます。

まあ、こんなこと、超専門医の人達は何とも思わないだろうけど

あんなにたくさんの薬を飲むほうの身にもなってみたら?と言いたいところですが、
その薬を飲まなければ生きていけない人もいることも現実なので、ここは冷静に今一度振り返ってみたりもするそうですが、
中には明らかにおかしい処方があることも現実としてあるとのこと。

ここ最近は「減薬入院」といった試みもなされており、
これには医者だけじゃなく、薬剤師、管理栄養士、看護師など、
多職種の共同作業が必要になり、さらにはケースワーカーや 介護保険を利用している方々だとケア・マネージャーも大切な存在となる。

専門医の中で本当の専門医と呼べるのは
本当は一握りなのではないかと思う。

その他大勢の専門医は、
専門医に憧れているだけの、ただの医者であり、

その理由としては二つあり

これから修業して真の専門医になろうとしている真面目な医者と、

「これは私の専門外だから」といった言葉をつかうことにより、
自らの仕事を減らしたい、ややこしいことにはかかわりたくないから
「あえて専門医」を気取りたがる、口だけ達者な医者なのではないでしょうか。

 

とにかく、理想と現実は、どこの世界でも異なるものだということでしょうか。

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