歯医者は大変/経営の実態

 

 

 

 

歯科医院経営についてです。

 

まず、「歯医者」と「医者」を一緒にしてしまっている人が多いことに驚きます。

歯科と医者では免許が異なりますし、業務の範囲も違います。

添付画像のように現在では偏差値レベルも全く違います。

私立歯学部は定員割れが多数で偏差値37~50の間に12校くらいあります。

国公立は違いますが、私立歯学部の大半がこの状態です。

定員割れが続出していますので、事実上お金さえあれば、名前を書けば誰でも入学出来ますよ(笑)

ただし、歯科医は余剰しており、過当競争に入っていますから、歯科医になってからが大変なのです。

実際、歯科医は年収300万以下が4割。

都内だと開業の借入金は1億超え。
借り入れの返済をしながら、設備代や賃料を払う。

団塊世代が亡くなったら少子化の煽りをまともに受ける。

現在、歯科医の数は108000人。

2030年には、人口は今より益々減り、虫歯人口は減少しているのに、歯科医は更に3万人も増加し、138000人まで増える。

現在でも10万人以上もいるのに、今後まだ38000人も増えるのです。

過当競争に入っており、歯科業界は不景気なのです。

オーラルケアの普及により虫歯人口が減っているので、一般歯科は大変。

なので自由診療を勧めないとやっていけないのです。

勤務歯科医だとノルマのある医院もあります。

 

あと、歯医者さんを金持ちだと勘違いしている人が案外います。

確かに、2000年までは医師よりお金持ちだったこともありました。

でも現在、

 

高級車に乗っている歯医者さんは、実家に資力があったり、歯科以外からの収入がある場合が多い。
つまり、歯科からの収入で裕福というわけではない場合も多いのです。
上位2割は年収2000万円超えますが、下位4割は年収300…400万円以下。

実家に余裕があるか、本人の経営手腕がやり手なら別だけど、それはどの職も同じ。

歯科の場合は、過当競争に入っているので古い設備だと患者が最新設備の競合に流れてしまうなどということが起きますから、開業して何年か経つと数百万円かけて機器を新しくしていかなければならない。リースにしたり中古にしたりしていますが、中古レントゲンの歯科医が多いです。それでも入れ替えると数百万円かかってしまいます。

今の時代、上位2割に入れないと支出が永遠と続き、手元にいくらも残らないのです。

銀行も今は、連帯保証人に担保か資金力がない限りは歯科への融資は避けます。

今後、更に厳しくなる業界です。

 

本人たちが言うのですから間違いないでしょう。

 

周りでも、歯医者の人って実家に資金力が無い限りは、お嬢様や収入の多い女性を狙っている人が強い。
医師の場合はこのような人は少数。

とあるTV番組で「歯科医は離婚が多い」と言っていました。

理由は、女性側が歯科医が金持だという先入観で結婚したのに、実は思ったほど収入が無く(開業の借り入れの返済が多額)、共働きでないとやっていけないなどで「こんなはずではなかった!」となるのが離婚原因だそうです。

 

身近でも、知人歯科医は子供の時からの浪費癖が直らず、歯科医になってからも生活を落とせず金欠だったりで大変な話が多いです。

私が子供の時に、夜中の二時に家電話が鳴り、「お金貸してくれ」と親に頼んできたのも開業歯科医さんでした… 4000万円の借金で行き詰まったとのことでした。

 

実は、私のグループLINEにいる、歯科医の先輩が、

「スタッフがスマホの充電器を持ってきて休憩室で時々充電しているのを見かける。法的には電気の盗難と変わらない。1回あたり2円もかかる」

と書き込んでいる。

スタッフについては、開業当初は医院が流行ることを見込んで5人雇ったけれど、思ったより患者が来なかったから経営難でスタッフを2人に減らし、現在は常勤1人と歯科衛生士のパートさん1人だけらしい。

2人だけなのだから、スマホを充電されたところで大した被害は無いのではないかな。

私が調べたところ、スマホ充電1回あたり2円かからず0.9円レベルでした。

…どれだけ細かくてケチなの(笑)

他にも、
「スタッフが着替えの度に2分間エアコンを入れる。着替えなんて20秒で終わるから、エアコンが効く前に着替え終わるのに」と(笑)

最初、「おかしなことを書き込むなあ」くらいに思っていたのですが、
やはり今の歯医者って4割が年収400っての、わかる気がします…。

経営が上手くいってないところは、(実家が元々お金持ちの人が多いので援助してもらい)それで成り立ってるという印象があります。

もちろん、成功している歯科医院は経営努力されていて時間外診療をしたりしており、儲かっているけれど、

開業は成功者と敗者がかなり二極化しています。

私が院長だったら、自分のところで働いてくれてるのだから、休憩室でスマホやエアコンを使うくらいなんとも思わない。

実際、着替えの2分と充電1人分なら月に500円もかからないと思う。毎日でもないですし。

 

ケチすぎて読んでいてこちらまで心が荒みそうです( ´Д`)ノ

 

ちなみに、その先輩の知り合いM氏の歯科医院が潰れそうなので書いていきます。

 

本当に、今の歯科医院は二極化しています。

「それなら多額の借金をしてまで開業しなきゃいいじゃん?」

と思うかもしれませんが、

医師と違って、歯科医が勤務歯科医になるのは椅子取りゲーム状態なのです。

医師なら診療科目がたくさんありますが、
歯科医の場合は、日本に10万人も歯科医がいるのに診療科目は4つしかありません。

なので勤務歯科医として働ける職場も限られています。

若いうちは、成功している開業歯科医院で雇ってもらって働けますが、40歳超えてくると募集はかなり減ってきます。
何故なら、院長は自分より年上の歯科医は遣いづらいので雇いたがらないからです。

歯科医が、これだけの借金をしてでも開業をする理由は、

【年を取るとどこも雇ってくれなくなるから】

なのです。

50代の歯医者が日給8000円とかで仕事を探しているのも求人サイトでみかけます。
かなり紹介会社にピンハネされてます。

矯正歯科医の先輩が言うには、

「歯科医同士の紹介のバイトだと日給5万円ほどだけど、紹介会社を通すと2万円になってしまう」

とのこと。

つまり、半分以上ピンハネされている。

それが嫌なので皆、30代前半で追い立てられるように開業をします。

ちなみに、今の歯科医の平均年収は714万円です。

平均年収714万円といえば、 それだけを聞くと少し高収入な印象を受けるかもしれませんが、
ここから、数千万円かかる開業費用の返済、開業後の維持費等を考えると決して高い数字ではない。

歯科医をしている先輩も、借入金9000万円で、3000万円は親が返済してくれたので、残り6000万円の借金があるそうです。でも、金利を付けて返済するので、結局7000万円ほどの返済。

月々45万円の返済×15年 だそうです。

その分が毎月、院長の給料から引かれるわけで、
計算すると4割の歯科医が年収400万円以下だというのは理解できます。

 

さらに言えば、あくまで「平均」年収。

母数となる歯科医の中には、
1000万円以上を稼ぐ一部の歯科医も含まれているわけです。

つまり中には、平均年収に満たない収入しか得られない歯科医師が数多く存在していることになります。

矯正の先輩の場合は矯正専門なので少し給与が良いです。

ですが、仮に成功して年収1500万円稼げたとしても、

先輩の場合は前述したように、

開業資金の返済が月に45万円。

年に540万円×15年。

更にそこから、医院の家賃、固定資産税、光熱費、スタッフのお給料、これからまだ揃えなければならない医療機器、賃貸の自宅の家賃など、様々な支払いがあります。

スタッフが1人いれば、パートでも年に100万円、社員なら400万円かかってきます。
現在、スタッフは1人。

…この固定費や人件費が院長の収入から更に引かれるわけです。

まだ30代なので、これから結婚をして家も購入しなければならないです。

今後7000万円返済しなければならない彼に、銀行が更に住宅ローンを簡単にOK出すでしょうか?

しかも、
事業用定期借地権付きの土地なので、20年経ったら医院を建物ごと解体してサラ地にして大家さんに返さなければなりません。

その解体費用にまた数百万円。

その時、彼は50歳代。
50歳代で別の場所にまたローンを組んで開業するのでしょうか?(・_・;?

 

さあ、計算していくと、いくら残るでしょうか????

 

…そんなに残らないことがわかると思います。

 

とある、銀座で開業している矯正歯科医のおじ様で年商7億の人もいますが、御本人は既に歯科医はしておらず、医院ごと売却して(いつまで良い時が続くかわからないから、うまくいっているうちに売却した と話していた)現在は、セミナーや経営指導をしていると、3か月前に話してくれました。

これを読んでいる人の中には、

「でも、知り合いの歯医者はお金持ちだよー?」

という人もいるかもしれませんが、

元々、私立の歯学部に行く人は親の代が資産家の人が多いのです。

なので、本人の稼ぎというよりも、親に援助してもらっていたり、不動産を貰っていたりして、

歯科医院からの収入と合わせて、親や不動産からの収入がある場合が多いのです。

開業に関しても、
親に資金力のある人だと、開業資金の1億2000万円をポンと出してくれたり、親が開業する医院の中に開業させてもらって、無借金だったりします。
歯科からの収入のみで金持ちになっている人は今の時代は余程成功した一部の歯科医だけです。
(2000年以前の歯医者はとっても稼げたのですけどね)。

 

このすれすれの経営を知らずに、若い時から親からお金もらっている人がやったらどうなるでしょうか???

 

 

要因の1つは、
■歯科大学では経営を学ばない割にはハイリスク・ハイリターン経営をしなくてはいけないため、キャッシュの読みが難しいこと。

■併せて生活のレベルを下げられないこと ←これ、かなり重要

2つ目が、
■専門性の高いスタッフに経営資源を依存するので、 個人にかかるリスクがあまりに大きく(たとえば自分の病気やスタッフがやめるなど)、
もしもの際の変動の幅があまりに大きいこと。

さらに3つ目、
■ちょっとしたリスクに対する援助策が全くありません。
銀行も最近では歯科の融資を避けます。
公共性を鑑みた国の支援策もありません。

 

で、
歯科医の先輩の知り合いM氏について書きます。

M氏は一般歯科で開業していますが、同じく、経営が上手くいっていません。

しかも、治療が下手だそうです。

なので、時々、患者からクレームがきて「こんなに下手なら安くしろ!」などと言わるとのこと。

気弱な性格もあり、無料(保険のほうからはお金が入りますが)にしているそうです。

しかも、患者も少ししか来ていないそうです。

M氏は、M氏の同期が開業している、成功している歯科医院で時々バイトをしているそうですが、
M氏が気弱で良い人なのをいいことに、バイト代を安くされたり、一部が支払われなかったりしているそうです。
私はこれに関しては、その同期の人は卑怯だと思いました。

同期だからって給与をちゃんと払わないなんて違反では?

下手だと理由をつけるなら、雇わなければ良いです。

無料で雇い続けるのは、タダ働きさせて自分が得するためでしょうか。

ただ、M氏は自分で院長に言わずに黙っており、友達にグチグチ話しているのも問題ありですね。
世の中にはおかしな人も一定数いるので、勇気を出して自分で言わなければいけない時もあるのに。

矯正医の先輩は、地域の歯科医師会で、前述したM氏の件を話したそうです。

話したところ、
保険点数の発表などから、点数が少なすぎるのでM氏の医院が潰れそうだということは既に歯科医師会でバレており、

「M君の医院って大丈夫なの?」

などと、M氏の友達なので聞かれたそうです。

それでも、
M氏を雇って貰えるように、経営のうまくいっている先生に話したそうです。

先輩は、
「自分の医院もそんなに上手くいってるわけではないけれど、M氏には学生の時にお世話になってるし、経営が上手くいっている先生に話を繋いで、M氏を雇って貰えるように話をしてみた」

と言っていました。

しかも、M氏の治療が下手だと話したところ、「雇いながら1から勉強させてやる」と言ってくれたそうです。

これを矯正の先輩がM氏に話したところ、
「家から遠いからいいや」とすぐ断ってきたそうです。

もうすぐ自分の医院が潰れそうなのに、悠長なものです。

必死にやれ!!!と思ってしまいます。

ちなみに、M氏には妻と子供がいますが、
医院の経営が危ないので、生活費を妻の親からも300万円借りているそうです。
妻の父親は渋々貸したそうです。

それでも遂に潰れそうで、生活も危ういので、家庭の中は現在、滅茶苦茶になっているとのこと。

 

あとの方法は、歯科医の紹介会社に登録して、健診などのバイトをしていくだとかの方法がありますが、歯医者の場合はバイトがしょっちゅうあるわけではないし、紹介会社を通すと日給8000…20000円くらいです。

そのバイトの為に、自分の医院を休診にして、他県にまで出向かなければならないのですから、開業した意味が無い。

しかも遠方が多いので前日からホテル入りしなければならず、割に合いません。

 

M氏の件、
難しく考えなくとも、紙に簡単に書き出してみたら理解できると思うのですが、きっと現実を見るのが怖いのでしょう。

数字を突きつけて説得するよりも、思考回路というか心のケアをしてあげた方が効果的な気もします。

値下げしろと申し出る患者や、
バイト代を支払わないバイト先に対して、はっきり言えないという件についても、優しいからではなく「はっきり言う勇気を出せない」「物事を荒立てるのが怖い(自分をまもりたいだけ)」では?
お給料もなく、医院も潰れそうでは、奥さんと子供が可哀想。
父親としての責任感もない。

個人的には、今周りが助けたところで、一時凌ぎにしかならないと感じます。
一度、どん底まで落ちたほうが、長期的にみたら本人の糧になりそうです。

私の大学院の教授(元銀行出身で、医師が借入をする時に審査をする役職の一番偉い立場だった人)に話したら、

「配偶者の親に借入してまで経営するなんて絶対にやってはならないことです。一時凌ぎなだけで、必ずダメになります。返す宛も無いのでしょ? 余力があるうちに医院ごと売却する事。一番ダメージ少ないですよ。歯科医が向いてないのならば、歯科医に拘らず、他の職も考えたほうが良いです」

と。

ちなみに、医院がうまくいってる場合も、跡取りがいない場合はうまくいってるうちに売却したほうが良いとのこと。

理由は、今の歯科経営はいつまで良い時が続くかわからないから ということと、歯科は全ての科が外科や職人だから、60才超えると眼の問題が出てきます。 早いと45歳からキツくなるそうです。

現在、歯科医は日本に10万人いるとのことですが、2030年には13万8000人になるそうです。

しかも人口は減るし、虫歯人口も減ってるのに、どうするのでしょうか。

先輩も「あと2倍患者来て欲しい」

と言うので、

「医院の経営努力したり経営戦略立ててる?」

と聞いても、

「何も…」
と。

とある知人に聞いてみたところ、

「私の勤務する病院に口腔外科がありますが、そこの歯科医師の言うことをきく限りは、あまっている、というのは「楽に稼ぐことができる」歯科の世界のことかもしれません。
平日の日中だけ働いて、齲歯の治療と定期健診のみで営業している歯科なら充足している、ということでしょう。ただし、知人の歯科技工士に言わせると、「腕のいい歯科医は、まだ不足している」そうです。純粋に手が器用で、新しい技術にも適応できている歯科医師は少ないそうです。
ハッキリ言うと、不器用な歯科医、あるいは勉強も経営努力(時間外診療や往診など)もしない歯科医は、余るほどいるのでしょう。二極化については、同僚の口腔外科医も同じことを言ってました。どの業界でも旧態依然は生き残れない、歯科医の世界も普通並みになってきた、というところでしょう。」

と話していました。

 

歯科の世界は本当に本当に本当に大変そうです。

でも、歯科衛生士は不足しているそうです。

学費や下宿代、開業費用でトータル1億5000万円はかかるわりに、リターンが少なく、リスクが高過ぎやしませんか?

相殺したら、生涯賃金いくらにもならないのでは?

私立歯学部の偏差値は急落し、下位8校は定員割れだそうです。

 

週3で精神科医をしている幼馴染みが、

「今の時代は歯科医になるよりも、歯科医院の出入り業者になったほうが儲かるんちゃうか(笑)」

と言っていますが、
私も賛同せざるを得ないです。

 

ちなみに現在、歯学部の45%は女学生です。

将来、結婚などで辞めていくことを見越して、敢えてこのように女性ばかりを合格させて、未来の歯科医師を減らそうという目論見があるようです。

医学部とは真逆のことをしていますね。

 

 

以上の事実から、余程経営に自信があるか、実家に余程の資金力でもない限りは、私立歯学部に進むことはオススメしません。

 

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